障害年金の請求に欠かせない「診断書」。
料金は自費で、思ったより高額になるケースがあります。
この記事では、料金の相場だけでなく、請求時に起こる見落としがちな留意点を社労士が解説します。
診断書の相場
障害年金で使用する診断書発行にかかる費用の相場は、5,000〜15,000円です。
ただし、追加費用が発生する場合があります。
留意点を以下にまとめました。
- 全額自己負担(保険適用外)
 - 中には5万円以上の請求を受けたという医療機関も
 - 再発行や複数科受診で追加料金が発生
 
医療機関ごとに料金設定が異なる
障害年金の診断書は、日本年金機構が定める様式をもとに、主治医が医学的所見を記載します。
診断書は障害の種類ごとに細かく分かれており、内容も多岐にわたります。[注1]
料金は法律で定められておらず、各医療機関の「文書料規程」に基づいて請求されるため、同じ病名でも医療機関によって金額に差が出ます。
なお、診断書の書式は日本年金機構の公式ページに詳しく掲載されています。
診断書の再発行や複数科受診で二重三重の費用に
よくあるのが「診断書を提出したあと、『別な様式での診断書も必要です』と指摘され、追加の支払いが必要となった」というケース。
また、複数の障害を併発している人では、それぞれの障害に関する診断書を求められることがあり、合計2〜3万円以上になることも珍しくありません。
さらに、事後重症請求での診断書の有効期限は診断書記載の「現症日」から3か月以内とされています。
そのため、請求手続きが遅れると再発行が必要になり、追加費用が発生します。
まとめ
診断書料金は「相場の確認」だけでなく、請求の進め方次第で「結果的にかかる費用」が大きく変わります。
費用で請求を諦めてしまうことにならないように、しっかり情報を集めて備えることが大切です。迷ったときは、障害年金に詳しい専門家へ相談すると安心です。

