障害年金のデメリットは?誤解されがちな3つのポイントを社労士が解説

障害年金のデメリットは?誤解されがちな3つのポイントを社労士が解説

障害年金を検討している方の中には、「受給すると他の制度が使えなくなるのでは?」「将来的に不利になるのでは?」と不安に思う方もいます。

実際には、障害年金そのものに経済的なデメリットはありません。

この記事では、「なぜデメリットがないのか」を制度の仕組みから説明します。

障害年金のデメリットは実質的にない

障害年金の受給による不利益は、実質的には存在しません。

ただし、次の3点には注意が必要です。

  • 他制度(生活保護・児童扶養手当・労災保険・傷病手当金など)との調整が入る
  • 定期的な更新(診断書提出)が必要な場合がある
  • 「もらうことへの心理的抵抗」がハードルになることがある

障害年金は非課税所得

障害年金は、「社会保険としての年金制度」の一部であり、受給者に経済的負担や義務が追加される設計にはなっていません。

条件は法で定められており、年金を納めた人が一定の障害状態になった場合に「請求」によって認められた場合に支給されます。

さらに、障害年金は非課税所得とされ、受給によって税負担や社会保険料が増えることもありません。

つまり、「もらうことで損をする構造自体がない」という特徴があるといえます。

障害年金を受給する上での注意点

ただし、生活保護を受けている場合は、障害年金を受給するとその分保護費が減ることがあります。

これは「支給が減る」のではなく、「同じ生活費を別の制度から受け取る形」に変わるだけです。

また、障害の程度が変化した際に必要となる診断書の提出(再認定)は、忘れると支給停止になることもあるため注意が必要です。

まとめ

障害年金には、経済的なデメリットはほぼありません

むしろ、生活の安定や治療継続のための支えとなる制度です。

受給をためらう前に、仕組みを正しく理解し、必要に応じて社会保険労務士に相談することをおすすめします。

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