障害年金を請求する際、提出する診断書の内容は結果を大きく左右します。
しかし
「症状が実際認識しているものより軽く書かれていた気がする」
「医師にうまく伝わらなかった」
という相談も少なくありません。
この記事では、診断書が軽く書かれたと思った場合にどうなるのか、そして見直しや再発行の考え方を解説します。
診断書は障害年金の認定結果に直接影響する
診断書の記載が「事実より軽い」場合、障害年金の認定結果に直接影響します。
特に次の3点が重要です。
- 障害年金の等級は、診断書の内容をもとに認定される
- 実態より軽く書かれると、等級が下がる・不支給になる可能性がある
- 再診断書や補足資料で「生活実態」を正確に伝えることが有効
診断書を軽く書かれると評価が低くなる
障害年金制度では、障害等級は「障害認定基準」に基づき判断されます。
認定における一次情報は「診断書」であり、医師が記載した障害の状態・日常生活への影響・検査所見などをもとに、認定医が総合判断を行います。
つまり、診断書が実際より軽い内容であれば、他の書類がどれだけ丁寧でも評価は低くなります。
診断書が軽く書かれてしまう理由
診断書が軽く書かれる背景には、「医師に症状をうまく伝えられていない」ケースが多く見られます。
たとえば、「波がある症状」では、受診日近くに調子が良かったために軽く記載されることもあります。
実務上は、日常生活での支障(食事・入浴・歩行・仕事・家事など)を「ある程度長期的な視点で」具体的に伝えるメモを持参することが有効です。
また、記載誤りや記載項目に抜けが疑われる場合には、社労士など専門家が内容を精査したうえで、再診断書の依頼や補足書類の作成を検討します。
特に難病の場合には障害の種類が多岐にわたり、診断書にどのように記載したらいいか、医師が迷われるケースもあります。
まとめ
診断書は、障害年金の認定を左右する最も重要な書類です。
「軽く書かれたかもしれない」と感じたときは放置せず、早めに専門家へ相談することで、再提出や補足説明のチャンスを確保できます。
なお、一度提出した診断書はずっと審査に影響します。
障害年金は「適切な内容」の診断書をもって請求するのが鉄則です。

